2019年5月30日木曜日

バラと絵画



5月としては異例の真夏日が続いた日本列島。全国各地でバラというバラが一斉に花開いたのではないでしょうか。
勝沼の「ハーブ庭園旅日記」さんでも、ローズガーデンのバラが満開。







バラといえばゴージャスな大輪の花を思い浮かべますが、私は個人的に原種に近い一重咲きの花が好きです。これがバラなの? と思ってしまうようなものもあるんですよ。





そして小さな花を可憐に咲かせるつるバラも。





バラは絵画に似ていると思いませんか。絵画の値打ちは全くわからない私でも、好きな絵かそうでないかは感じ取ることができます。バラもそんなふうに眺めればいいのではないかしら。自宅の庭に咲いたら素敵だな、と思えるバラが幾つかありました。



この日はまだ咲いていませんでしたがディズニーブランドのバラがありました。世界中のディズニーランドでゲストを楽しませているのがこのバラです。ミッキーのタグが目印。ローズガーデンのどこかにあります。探してみてくださいね。



とにかくたくさんの品種があるので、お気に入りのバラがきっと見つかるはず。甘い香りに包まれるバラのお庭は6月中旬まで楽しめます。



2019年5月19日日曜日

暮らしをワンランク上げるワイン



日本ワインとは、日本国内で栽培された原料だけを使い、国内で醸造されたワインを指します。近年、日本ワインは海外で高い評価を得るようになりましたが、勝沼町「白百合醸造」さんが手がけるロリアンワインはまさにその筆頭です。
毎年イギリスで行われるソムリエワインアワードで、ロリアンワインは今年も入賞。見事、日本で唯一のシルバーメダルを獲得しました。英国のソムリエやバイヤー、有名レストランのオーナーなどが輸入ワインを評価する大会ですから、世界が認めた味というわけですね。









じつは「白百合醸造」さんは、国内外のワインコンクールに数多く入賞しています。それなのにお店は、カジュアルであたたかい雰囲気。誰もが気軽に入れて、試飲もいろいろできちゃいます。それほど大きくない工場で愛情と手間暇をかけ、大切につくられているワインだからこそ、世界中のワイン通を唸らせることができるんですね。
ワインは「人」がつくる。そのことを改めて思い知らされるようです。



今年も葡萄の蕾が膨らんできました。
山梨はワイン王国ですが、本当に美味しいワインと出会うなら、ここ「白百合醸造」さんが絶対におすすめです。



花より団子の散策路



近所を散歩するだけで、いろいろな花に出会える素敵な季節になりました。
今日は甲州市塩山付近でお寺めぐり。放光寺、慈雲寺、恵林寺と様々な花を見て回りました。でも、今回の主役は花ではありません。
恵林寺となりの「信玄館」さんで購入した甲斐福餅のご紹介。





恵林寺と武田菱をあしらったパッケージを開けると巾着型の愛らしいあんこ餅が入っています。甘さ控えめのなめらかなこしあんの中にはふわふわのお餅。見た目より軽い食べ応えで、歩いた後のティータイムにぴったりです。



甲斐福餅は「信玄館」さんのオリジナル商品。他では売っていませんが、ホームページからも注文できるそうです。
芍薬、花菖蒲、紫陽花、蓮などこれからの季節も見ごたえたっぷりの花の競演が楽しめる塩山界隈。足を運んでみませんか?



2019年4月17日水曜日

桃の誕生秘話



桜の後を追うように開花する桃の花。甲府盆地では、標高の低いところから順に丘を駆け上がるようにピンク色の絨毯が広がっていきます。
盆地を見下ろす高台にある一宮町の「浅間園」さんでは、開花のピークを迎え、同時に受粉作業の真っ最中でした。白桃系の桃は花粉が少なく、人工授粉が欠かせないのだそうです。



まず、花粉の豊富な品種の花を摘み取ります。7分咲きくらいの開き加減のものが良いのだそうです。雄蕊の先端についている粒。この中に花粉があります。







摘み取った花を特殊な機械に入れ、花びらと花芯の部分に分けます。さらにこれをふるいにかけ、花粉の入った花粉嚢だけを取り出します。地道な作業です。









平板に並べ、機械に入れていちいち乾燥させると黄色み帯びた花粉ができます。これを毛ばたきのような用具につけて一花ずつ受粉させていくのですね。
毎年の気候や天候によって花の時期は微妙にずれてしまうもの。農作業はそれを見極めながら進めていく大変なお仕事ですね。花が咲いてきれいだなあ、なんて呑気にしている私たちには想像もつかないご苦労があるのです。
それも、これも、甘くてみずみずしい桃の果実を私たちに食べさせてくれるため。
今年もあの味に出会えるのが今から楽しみです。



2019年4月13日土曜日

おやゆび姫を探しに



子どもの頃、いちばん最初に覚えた花は何ですか?「チューリップ」と答える人、きっと多いと思います。私もその一人です。
そのせいでしょうか、チューリップを見ていると何だか童心に帰るよう。
「ハーブ庭園旅日記」さんでは、今年も5万株のチューリップが見頃を迎えています。







そして思い出すのが、アンデルセン童話の「おやゆび姫」。チューリップの花の中から生まれた小さな女の子の話です。あのお話は、どんな結末だったでしょう。気になって調べてみたら、花の国の王子様と結婚して幸せに暮らしましたとさ。ふっくらと丸みを帯びた可愛い花にふさわしい、やさしいお話です。
イギリスでは、チューリップを「妖精のゆりかご」と呼ぶそうです。アンデルセンもチューリップの花が揺れるのを見ながら「おやゆび姫」を発想したのでしょうね。



咲き競うチューリップの花の中におやゆび姫が眠っているかもしれません。
見頃は、4月の下旬まで。



2019年4月10日水曜日

春の絵本を開いてごらん



まるで絵本の中に迷い込んだような素敵な景色。桃と菜の花の小径です。





迷路のように作られた花のさんぽ道は、歩いていると菜の花の茂みから野ウサギが飛び出してきて道案内をしてくれる。思わずそんな空想をしてしまいそうな不思議な場所です。
絶好のSNS映えスポットであることは間違いなし。小さな子どもたちも楽しそうにはしゃいで走り回っていましたよ。
青い空、ピンクの桃の花、そして黄色い菜の花のコントラストはまさに春の象徴。



ここは「御坂農園グレープハウス」さんに春だけ出現するお花畑エリア。不思議の国の黄色いポストに投函した手紙は、大事な人にちゃんと届きます。



2019年4月8日月曜日

春の贅沢



見上げれば満開の桜。そして見下ろせば光の海。こんなお花見はいかがでしょうか。
ここは昇仙峡にほど近い「武田の杜」。トレイルランニングのコースで有名です。お花見スポットとしてはちょっと穴場なので、地元の人以外はあまり行かないかもしれません。
期間限定のライトアップは、街中から見上げると山の頂上が白くぼんやりと浮かび上がり、「あ、今年も始まったな」なんて思うのです。
ブルーシートを敷いてお酒を楽しむお花見ではなく、幻想的な春の夜を静かに楽しみたい人におすすめのとっておきの場所です。









ログハウス風のサービスセンターでは、温かい甘酒の振る舞いも。まだ少し冷たい夜風に染み入るような温もりでした。



2019年2月25日月曜日

昇仙峡の素顔



2月とは思えないほど、暖かい日が続いています。風もなく穏やかな日曜日、昇仙峡の渓谷道路を散歩してきました。流れを覗き込むと、相変わらず水は美しい。光の反射に近づく春の気配を感じることができました。



そうは言っても緑はまだほとんどなく、岩肌がむき出しになっている状況。それで気づいたのですが、この季節だからこそ楽しめることがあるのです。



昇仙峡ならではの荒々しい巨岩・奇岩。緑の木々に隠れてしまう夏場より、その迫力は圧倒的で改めて驚かされました。つくづく奇跡のパワースポットです。



ツイツイ、ツルルルと可愛いさえずりが聞こえたので見上げると、コゲラでしょうか、文鳥ほどの大きさの野鳥を見ることができました。昇仙峡は野鳥の宝庫としても知られています。エナガやヒヨドリ、運が良ければ美しいブルーのキセキレイとも出会えますよ。
この季節は、バードウォッチングにも向いていますね。野鳥が見つけやすいから。






かすかな春の兆しを探すのも楽しいですね。歩くにはちょうど良い気温でした。