2017年2月26日日曜日

いにしえの縄文時代がこんなに近くにあった



中央高速に釈迦堂パーキングエリアというのがあります。
1980年、高速道路が建設されるにあたり、この地の遺跡発掘調査が行われました。それが釈迦堂遺跡です。縄文式の住居跡や土器、土偶などがたくさん発見されたわけですが、その時の出土品を収蔵展示している博物館があるのです。パーキングエリアから見上げる丘の上に建つ「釈迦堂遺跡博物館」。http://www.eps4.comlink.ne.jp/~shakado/



釈迦堂遺跡から出土した土偶の中に女性の出産を表現したものがいくつかあって、全国的にも大変めずらしい貴重なものなんだそうです。初めて見ましたが、足の間から胎児の頭が出てくる様子を型どったものでした。
そもそも土偶って女性を模したものしかないって知ってましたか? 何のために作られて、どんなふうに使われていたのかは、謎なんですって。「安産のお守り的な役目を果たしていたのではないかと思います」と教えてくださったのは学芸員さん。確かに、縄文時代の出産は命がけの大事業だったことでしょうからね。



これは土偶の作り方。かわいらしくて、思わず写真を撮りました。



ほかにもたくさんのおもしろい展示物がありました。これを作り、使っていた私たちの祖先の暮らしが、時速100キロの往来の下に眠っているのですね。
公共の施設ですので入館料は大人200円。見ごたえがあって得した気分です。



釈迦堂パーキングエリアに車を停めて徒歩で入館することもできます。



記念に手漉き和紙の絵葉書を買いました。土偶のステンシルがかわいいでしょう。



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