2018年4月14日土曜日

桃源郷の春



今年の春はなんだか慌ただしい。桜の開花も早かったですが、その他の花たちも次々と目まぐるしく咲き乱れ、うっかりすると見頃を逃してしまいそうです。
というわけで、桃畑での作業もにわかに忙しくなってきた模様。先日立ち寄った一宮町の「浅間園」さんでも、受粉作業の真っ最中でした。



長い竿の先にある毛ばたきのような丸いポンポンに花粉をつけては丁寧に受粉させていました。地道な作業ですね。ここで栽培されている主な品種は白鳳と白桃で、そのうち人工授粉が必要なのは白桃。甘い果汁をたっぷり含んだ浅間白桃は山梨の代表的な桃です。
おいしい実を収穫するために桃は間引きを行いますが、蕾を摘み、咲いた花を摘み、小さな実をつけてからまた摘んで、実と実の間隔が良い具合になるようにするのだそうです。私たちが食べているのは、選ばれし一花なのですね。
このときに摘んだ花から人工授粉のための花粉をとります。どうやって花粉だけを集めるのか不思議に思って尋ねたら、こんな秘密兵器を見せてくれました。





上は花から葯(やく)と呼ばれる花粉が詰まった袋だけをふるい分ける機械。下はその袋を開かせて花粉を取る機械だそうです。これだけ手をかけて作られるのだと思ったら、なおさらよく味わって食べたくなりました。
収穫は6月下旬からということです。たくさんの方々においしい山梨の桃を楽しんでいただきたいな。



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