2018年11月24日土曜日

心も温もる秋の陽だまり



まるで田舎のおばあちゃんの家。一瞬、そんなふうに感じてしまいました。とは言っても、私には残念ながら田舎に親戚はありません。日本人の心の原風景というか、子ども時代に読んだ昔話の挿絵というか、とにかく懐かしい空間がそこにあったのです。
甲州市塩山駅北口のすぐ前。甘草屋敷という築150年以上にもなる古民家が、文化財として残っています。



切妻造りの大屋根に、中央部2段の突き上げ屋根。これは甲州の特徴的な建築様式だそうです。甘草という薬草を育て、幕府に上納していた高野家の住宅。
この時期になると、甲州名物の枯露柿が軒下にずらりと並びます。





柿の色は「夕焼け色」と例えられることがあります。秋らしい風情のある色合いですよね。ところで枯露柿とあんぽ柿の違いをご存知ですか。枯露柿が水分を70%程度飛ばしてしまうのに対し、あんぽ柿は50%くらい残します。つまりあんぽ柿は半熟で柔らかい。
余談ですが、ちょっとした豆知識。





甘草屋敷は内部も見学できます。急な階段を上って2階に行くと古民具や農機具などを見ることができます。
前にもこのブログでご案内しましたが、2月の11日から4月18日までの期間、甘草屋敷で雛人形の展示があります。こちらもとても素敵です。



観覧料は大人300円、小人200円。休館日は火曜日です。電車でもアクセスが良い場所にあります。ぜひ足をお運びくださいね。



0 件のコメント:

コメントを投稿